エドワード・ドノヴァン
「英国鳥類誌」

1794年−1819年   ロンドン
手彩色銅版画
ドノヴァンの「英国鳥類誌」は、おそらく全ての小型鳥類図譜の中で日本人の感性に最も訴える魅力のある傑作で、今見てもその素晴らしさに揺るぎはありません。 まるで意思があるかのような鳥たちの優雅なポーズ、西洋人が描いたとは思えない日本的な木々の枝振り、英国鳥類図譜に特徴的な背景描写にも細部にこだわった盆栽に通じる完結した世界観があります。 多くの愛好家たちが絶賛する彩色は、場合によっては銅版の線が見えなくなるほど綿密に重ねられていますが、決して描写の細密さを損なっておらず、イコンとしての神々しさを高めています。 対象への思い入れが強いためか、時には科学的な視点から逸脱しているとの批判もありますが、花鳥画に慣れ親しんだ日本人にはむしろ好ましさが感じられる作品になっています。

エドワード・ドノヴァン(1768−1837)はコークに生まれ、熱心な博物学者として生涯に幾つもの博物誌を作りました。 これらの博物誌を飾った図譜の多くは、自らが創設したLondon Museum and Institute of Natural Historyの膨大な博物標本をもとに制作されました。 ドノヴァンの作品は当時イギリスでも大変人気を博しましたが、狂信的と思えるほどその博物館のために標本を買い漁ったため、ドノヴァンは破産してしまい、無一文のうちに寂しく亡くなりました。 博物学の世界ではよくある話ですが、壮絶な人生です。

ドノヴァンの作品はこのシリーズの他に、「英国産魚類誌」と「英国昆虫誌」を在庫しています。

以下は太子サイズ(288x378mm)ダブルフレンチマット付きです。
マット色はクリームです。

ON12-40
Grey Wagtail
キセキレイ
マット付き \29.610-(税込)

ON12-55
Long-legged Plover
セイタカシギ
マット付き \23.310-(税込)

ON12-68
Crested Grebe
カンムリカイツブリ
マット付き \29.610-(税込)

ON12-89
Cock of the Wood
or Wood Grous
ヨーロッパオオライチョウ
マット付き \25.410-(税込)

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